ヨーロッパではハーレーよりもHONDAやYAMAHAといった日本製バイクが人気

日本は独自の技術開発により、多くの産業で成功を収めてきました。自動車やバイク業界でも同様に、海外製品に劣らない名車を生み出してきています。しかし、国内ではやはり海外製品への憧れは強く、例えばバイクではハーレーに憧れる人は後を絶ちません。

では、海外から見た場合はどうなのでしょうか。ハーレーの原産国はアメリカですが、ヨーロッパのバイク愛用者から見れば、ハーレーも日本製であるHONDAやYAMAHAも海外製品です。実は、ヨーロッパではハーレーよりも日本製であるHONDAやYAMAHAのバイクの方が人気があると言われているのです。

その理由としては、地理的なものも関係していると考えられます。ヨーロッパの国々はアメリカのように広大な土地は持っていません。道幅も狭く、入り組んでいるところも多くあります。そのため、ハーレーのような大型バイクは日常的に使用するには向いていないという理由があるのです。

そして、日本製が好まれているもう一つの理由が、HONDAやYAMAHAなどの日本メーカーに対する信頼性です。ヨーロッパのユーザーは、製品に対する品質・安全性・性能を重視します。自動車においても、ヨーロッパの安全基準は最も厳しいと言われています。バイクに対する考え方も同様で、品質や安全性に信頼がおけるメーカーが好まれているのです。その証拠に、HONDAやYAMAHAといった日本製のバイクは、世界中で白バイ（警察二輪車両）として使用されています。走行距離を重ねても性能が衰えることなく、現場に駆け付けるためのスピーディーさも兼ね備えているといった点が高く評価されているためです。

大きくて迫力のあるハーレーは日本で憧れている人も多いですが、ヨーロッパではコンパクトでスピーディー、そして性能がいいHONDAやYAMAHAといった日本製バイクの人気が高くなっています。